【映画レビュー】湯を沸かすほどの熱い愛 ★5
タイトル:「湯を沸かすほどの熱い愛」
個人評価:★5 ※5段階評価
ジャンル:ドラマ
あらすじ
死にゆく母の熱い想いと、想像もつかない驚きのラストに、涙と生きる力がほとばしる家族の愛の物語。
銭湯「幸 さちの湯」を営む幸野家。しかし、父が1年前にふらっと出奔 し銭湯は休業状態。母・双葉は、持ち前の明るさと強さで、パートをしながら、娘を育てていた。そんなある日、突然、「余命わずか」という宣告を受ける。その日から彼女は、「絶対にやっておくべきこと」を決め、実行していく。
家出した夫を連れ帰り家業の銭湯を再開させる。
気が優しすぎる娘を独り立ちさせる。
娘をある人に会わせる。
その母の行動は、家族からすべての秘密を取り払うことになり、彼らはぶつかり合いながらもより強い絆で結びついていく。そして家族は、究極の愛を込めて母を葬(おく)ることを決意する。
個人レビュー
監督の作品に対する愛を凄く感じる丁寧な作品です。
その愛に全力で答えている役者の方々が本当にすばらしい。
何度も練り直されたであろうストーリーや、極限まで、そぎ落とされた内容が心地よいです。
意味のないカットやセリフは何一つない。
娘二人がお団子にしているだけで朝のにぎやかな光景が思い浮かびます。
水色の下着が出るだけですら、母親が複雑な心境で下着を買いに入っている姿が思い浮かびます。
これは人物の細かい設定や演技の賜物だと思います。
死ぬ前にやり遂げたかった、家族の幸せをスタートさせ、赤い煙(母)が天国に上がっていくラストはとても美しいと思いました。
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【映画レビュー】最後の忠臣蔵 ★5
タイトル:「最後の忠臣蔵」
個人評価:★5 ※5段階評価
ジャンル:時代劇
あらすじ
忠臣蔵として有名な赤穂浪士の吉良邸討ち入りでは46人が主君に殉じ切腹するが、二人の男が生き残った。
討ち入り前日に逃亡した瀬尾孫左衛門(役所広司)と、討ち入りを後世に伝えるため逃がされた寺坂吉右衛門(佐藤浩市)。
正反対の運命を背負う二人が16年ぶりに再会。瀬尾はなぜ討ち入りから逃げたのか、寺坂は元同志が抱えてきた秘密を知る。
個人レビュー
めちゃくちゃ良かったです。
昔の武士の人々の考え方がすごく感銘を受けました。
「生きがい」の本当の意味。
「死に場所」に対する思い。
「嫁ぐ」ことの重み。
「敷居をまたぐ」重み。
本当に丁寧に描かれていました。
孫左衛門の16年が報われていく最後の嫁ぐ道中は本当に
誇らしい。可音からも誇らしさが伝わってきます。
音楽の加古さんもさすがです。
可音を送り届け、戻った後の着物を着るシーンは美しいです。
匂いをかぐあたりは寂しさがすごく伝わってきました。
本当にすばらし映画でした!
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【映画レビュー】Winny ★4.5
タイトル:「Winny」
個人評価:★4.5 ※5段階評価
ジャンル:ノンフィクション
あらすじ
2002年、開発者・金子勇(東出昌大)は、簡単にファイルを共有できる革新的なソフト“Winny”を開発、試用版を“2ちゃんねる”に公開する。
彗星のごとく現れた“Winny”は、本人同士が直接データのやりとりができるシステムで、瞬く間にシェアを伸ばしていく。しかし、その裏で大量の映画やゲーム、音楽などが違法にアップロードされ、ダウンロードする若者も続出したことから、次第に社会問題化していく。
違法コピーした者たちが次々と逮捕される中、開発者の金子も著作権法違反幇助の容疑により、2004年に逮捕されてしまう。
サイバー犯罪に詳しい弁護士・壇俊光(三浦貴大)は、“開発者が逮捕されたら弁護します”と語っていた矢先、金子逮捕の報道を受けて急遽、弁護を引き受けることになり、弁護団を結成。金子と共に裁判で警察の逮捕の不当性を主張するが、第一審は有罪判決を下す。
ところが運命の糸が交差し、世界を揺るがす事件へと発展していく……。
個人レビュー
人間ドラマを描いた素晴らしい映画でした!!
この事件に対して当時戦った人たちも素敵ですが、この映画を制作した人たちや配給会社さんも素敵だと思いました。
映画の内容としては、金子さんの人間味がよく表現されていて、すんなりとキャラクターを理解できました。
その上で、これが実際に起きた出来事だと思うと、すごい大きな事件だと思います。
エンジニアや日本の未来のために戦った方々はとても素晴らしかったです。
金子さんを正義とした目線で描かれたこのメッセージがたくさんのエンジニアやこの事件を知らない人たちに届くといいなぁと思います。
メッセージがあり、本当によく伝わってくるとても素敵な映画でした。
見ていない人に是非見て欲しいですし、広がればいいなぁと思います。
この映画の元になっている壇俊光さんの本「Winny 天才プログラマー金子勇との7年半」も是非!!
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【映画レビュー】すずめの戸締まり ★5
タイトル:「すずめの戸締まり」
個人評価:★5 ※5段階評価
ジャンル:アニメ
あらすじ
九州の静かな町で暮らす17歳の少女・鈴芽(すずめ)は、「扉を探してるんだ」という旅の青年に出会う。彼の後を追うすずめが山中の廃墟で見つけたのは、まるで、そこだけが崩壊から取り残されたようにぽつんとたたずむ、古ぼけた扉。なにかに引き寄せられるように、すずめは扉に手を伸ばすが...やがて、日本各地で次々に開き始める扉。その向こう側からは災いが訪れてしまうため、開いた扉は閉めなければいけないのだという…
個人レビュー
「すずめの戸締まり」は新海誠監督のアニメ映画です。
新海誠監督の特徴である、映像美と音楽はとても素晴らしく、いつもの新海ワールドを存分に味わえます。
しかし、今回の作品は過去の恋愛が強くでた作品とは違い、ヒロインの鈴芽(すずめ)が自分と向き合う映画だと感じました。
映画を通して震災を体験した人の感情が理解できました。
そして震災の被害を受けた方には強く生きて欲しいと思いました。
"未来なんか怖くない"。怖がっている人がいるのであれば寄り添ってあげたい。
そんな気持ちにまでなれる映画でした。
メッセージがあり、本当によく伝わってくるとても素敵な映画でした。
見ていない人に是非見て欲しいですし、広がればいいなぁと思います。
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