【映画レビュー】凶悪 ★3.5
タイトル:「凶悪」
個人評価:3.5 ※5段階評価
ジャンル:ドラマ、サスペンス
あらすじ
史上最悪の凶悪事件。
その真相とは? ある日、雑誌『明朝24』の編集部に一通の手紙が届いた。
それは獄中の死刑囚(ピエール瀧)から届いた、まだ白日のもとにさらされていない殺人事件についての告発だった。
彼は判決を受けた事件とはまた別に3件の殺人事件に関与しており、その事件の首謀者は“先生”と呼ばれる人物(リリー・フランキー)であること、“先生”はまだ捕まっていないことを訴える死刑囚。
闇に隠れている凶悪事件の告発に慄いた『明朝24』の記者・藤井(山田孝之)は、彼の証言の裏付けを取るうちに事件にのめり込んでいく・・・・・・。
個人レビュー
極悪人の物語。
これが本当にあった事実をもとにしているということが信じられない。
とにかく悪い。後ろめたさを感じていない様は、悪いことを悪いことと思っていないようでした。
その極悪人を演じるのが、ピエール瀧さんとリリー・フランキーさん。
どちらも本当に狂気を感じる演技で素晴らしい。
素晴らしすぎて本当に怖い。何をしでかすかわからないという空気が本当にすごい。
話の中身は本当にすごいです。
凶悪がいるのはそうなのですが、凶悪じゃない人たちにも悪な部分があり、どんな人でも悪の部分ってあるんだなぁと思いました。
そして、その悪は状況や少しのきっかけで顔を出し、本人も知らぬ間に悪になっている気がしました。。。
認知症の義理の母に手を出してしまう妻は悪なのかもしれないですが、責められないなぁとか。この悪は連鎖だよなぁとか色々な悪な形について考えてしまいました。
死刑判決が出ている人にすら神は「生きて悔いをあらためよ」というメッセージを送ったというのは胸が痛いです。
人の命をあんなにも軽く考え簡単に殺すような人に「生きて」というのは。。。
私は言えないなぁと思いましました。
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